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市は令和2年8月3日、茨城県で初となる「気候非常事態宣言」を表明し、地球温暖化の緩和策や気候変動への適応策の取組を推進しています。その取組の一環として、令和4年度から未来を担う子どもたちが持続可能(サステナブル)な未来をつくるための知恵や価値観を育む、取手市「サステナブル学習プロジェクト」(以下、サス学)を実施しています。
令和6年2月9日(金曜日)、取手ウェルネスプラザで「令和5年度取手市小中学生プレゼンテーションフォーラム」(市教育委員会指導課主催)を開催しました。このフォーラムは市内20の小中学校の各代表が参加し、ICTを活かした学習の成果を発表する場として開催されました。
プレゼンテーションフォーラムは、日頃の学習の成果を学校の垣根を越えて児童生徒が共有するとともに、自分の意見や考えをうまく相手に伝えることができる力を高めることをねらいとしています。
今回はサス学に参加している市内小中学校6校のうち5校が、サス学の内容に関連するテーマについて発表しました。子どもたちは、体全体を使ったジェスチャーや見やすくまとめられたスライドを活用するなど、聞き手に自分たちの主張がうまく伝わるようにプレゼンテーションを行いました。発表後には、各界からお招きしたアドバイザーのかたがたからアドバイスを頂きました。
プレゼンテーションフォーラムの様子
目指せ食品ロス削減!環境によい戸頭小にしよう
戸頭小学校は、学校給食の食品ロスをなくすための取組について発表しました。食品ロスが増えると、食品を廃棄する過程で排出される二酸化炭素が増えてしまい、地球温暖化により海面上昇が引き起こされてしまうことを説明しました。その対策として給食を自分の食べ切れる量だけ食べるようにしたり、ポスターで食品ロスを減らすことの大切さを周知する等の児童自らが考えた食品ロス削減の取組を行うことで、どれだけ食品ロスを削減することができたかを伝えました。
地球が、危ない
白山小学校は、食品ロスや貧困問題といった地球規模の問題をテーマに発表しました。発表では、日本と世界における生活を比較し、日本ではぜいたくな暮らしが出来ている一方で、世界では食品ロスや貧富の広がりが起きている現状をサス学を通じて学んだと述べました。その上で、それらの問題を解決するためには給食を完食することや節水を行うことなど私たち一人ひとりができる行動を考え、まずは始めてみることがとても大切だと訴えかけました。
- 地球環境を守るために私たちに何ができるだろうか-ストップ!地球温暖化
寺原小学校は、地球温暖化の現状とその対策について発表しました。このまま地球温暖化が進むと気象災害や温度上昇により未来の地球が過酷な環境になると説明しました。そのためごみの分別や節電、給食の食べ残しの削減など、私たちにできる身近な地球温暖化ストップ行動を実際に行うことによって取手市から富士山まで車で走行した際に排出される二酸化炭素排出量相当を減らすことができたと述べました。
みんなで未来を変えよう
取手西小学校は、脱炭素に向けて学校で行っている取組について発表しました。食品ロス等の削減は温室効果ガス削減効果等の環境負荷低減効果が大きいことから給食残さ等を生ごみ処理機で堆肥化していることや、樹木による二酸化炭素の吸収を目的に学校の敷地に植樹を計画していることなどを紹介しました。
私たちの未来を守るために
取手第二中学校は、学校における二酸化炭素の排出削減の取組について発表しました。日本の二酸化炭素排出量が世界上位であることから、普段の生活における行動の見直しが必要だと説明。二酸化炭素を減らすためには、節水やリサイクルなど日常生活でできる何気ない行動の積み重ねが大切だと述べ、そうした行動を参加者に促しました。
発表の後には、アドバイザーを代表して各学校でサス学指導をいただいている杉浦正吾(すぎうら しょうご)氏(東京都市大学特任教授)から、講評がありました。
杉浦氏は、各学校の発表とも素晴らしいとしたうえで「プレゼンはただ淡々と物事を伝えるだけではなく、伝える相手にどのような行動をしてほしいのか訴えかけることで人を動かすことが出来る」と発表とプレゼンテーションの違いについて説明。続けて「練習を重ね、人の心を動かして行動を変えさせるようなプレゼンテーションができるようになってほしい」というお言葉をいただきました。
生徒たちに講評を行う杉浦氏